2013”北海道ツー day4

day4

とほ宿「ドラム館」の朝です。DSC_0146_Rだーれも起きていません。流石に夜中の常連客の三重奏は静まっておりましたが、気がつくと、むわっと熱い部屋に篭った熱風がはだを包む。うっ耐えられん。それに俺が眠りが浅かったのでしょうな。昨夜のカルチャーショックと、ここの当たり前の状態になれないせいか寝付けないというのもあり、朝の4時から外をトボトボ歩き回ってしまいました。部屋に戻りたくないわ~。外は山特有のガスった風景で風のおともしないような静けさに包まれていました。

朝食時間に全員集合で朝ごはんなわけですが、朝食メニューはいたってシンプルにライトなスクランブル、ハム、鮭、野菜とまぁなんでもありーな感じの田舎ご飯でした。DSC_0149_R食べる場所が昨夜の居間というか8畳程の部屋で、宿泊人全員集合で朝食するにはキツキツでした。隣との隙間ははわずかに5cm未満です。正直いうとオーナーには悪いが、客層悪すぎです。あさっぱらからあつくるしすぎ。目の前には贅肉野郎(超イビキうるさかったやつ)となりにはやたらに喋り捲るジイ様、斜め向かいには朝からきょどってるヤツいるし、憂鬱な朝に逆感動。こんな酷さめったに味わえない。まるでテルマエ・ロマエの主人公が、湯にドボンして、初めて、平たい顔族を目にした時のようなショックを私は受けている。どうそろえたらここまで異質な平たい顔族があつまるのだろうか・・・

ま、宿によっていろいろあるよねっ♪

という事で私には過去の出来事でサクッと忘れることにした。

この日は、昨日、F嬢とヌプントムラウシの大自然温泉が完遂できなかった件もあり、朝起きるなり連絡をとった。F嬢は、今日の船で本土に戻るそうなので、やっぱ北海道のちゃんとした温泉味わってもらいたいという、私の「お風呂ーダー」の意地もあり、リベンジを取り付けた。 ヌプン行く方面的には一緒なのだが、東大雪湖のちょうど一山向こう側の林道の奥に、一見宿で、「オソウシ温泉」というのがある。ここは、過去10年来3回もオーナーがかわるという通年採算割れな奇特な温泉宿なんすが、泉質はPh10というとんでもない超良質な泉質の鉱泉なのです。非常に良質だけに、飲泉としても有名です。DSC_0154_R過去にわたしもそのお湯のすばらしさに感動したものです。最近いってないからつぶれたのかと思ったら調べたら、前に行った時のオーナーから3世代別々のオーナーを経て今やるきまんまんなオーナー経営になってるそうでした。

昨日どうように各々の宿に荷物をおきっぱにして、また屈足(クッタリ)のホクレンで待ち合わせて、温泉に向かった。位置的には、ちょうどパンケニコロベツ林道、ペンケニコロベツ林道の基点になる発電所過ぎたあたりから、反対側にデカイ看板が出ていて、湖の向こう側の林道をズンズン8km程はいっていったあたりになるのです。今回は生活林道ということもあり、何も苦もなくすんなり到着。DSC_0157_R

オー 昔きたときと同じ外観だわ。このヤレップリが俺は好き。ある種の情緒をかもし出していて北海道の温泉って感じしますねぇ。全く飾り気はありません。現在のオーナーは女将さんのようで、やっぱ、女性宿だけに行き届いてますねぇ。

えっ?番頭のコーナーには、パソコンが・・・

何?この山奥にパソコンだと? しかも、yahooがデテルジャマイカ。嘘だろーこの山奥にISDNすらねーはず・・・ まその話はいいや。 中の話しね、内湯の湯船は男女の浴槽が逆だったので、ちょうど山側が男性がわだったと記憶している。湯船にはライオンのDSC_0151_R口から給湯されていて(そうそうこのロマネティックなヤレ具合)室内はかわってないな、内湯は分離、露天風呂は、半混浴、源泉槽は混浴(10度しかない) そんな仕様になっていました。源泉槽は5平方メートルあり、モンシロチョウが何かの養分をとりにたくさん集まってるような不思議な浴槽となっています。

ゆったりと、1、2時間はいたでしょうかきもちよかったなぁ。すっかり癒されました。湯からあがると、飲泉と、岩清水が用意されており自由に飲み放題なのでDSC_0155_R、ジュースとか買うひつようがなく、薪ストーブのある休憩室は自由にいつまでもいてよくて私も1時間くらい爆睡してしまいましたわ。F嬢もすっかり気に入った様子で、本場の温泉を味わっていただいたようで何より。

でだ、すっげー山奥じゃないですか。この帯広とかの周辺ってちょっと山入ったり、海ちかよったりするだけで、携帯のLTEとかはすぐに低速回線になっちゃうんだけど、

ここいらはその唯一の低速回線すら届かない偏狭の地

この宿、こーーーーーーーーんなに質素なのに、何故かしらんが、インターネットは超高速回線がきてるんですよ。たぶん、知らない人がみたら、衛星放送のアンテナにしか見えないだろうけど、俺は知っている。とんでもないハイテクが装備されている宿にうまれかわっていました。

施設負担金50万円、月額約5000円のインターネットWIFIが装備ですよ。ビックリね。DSC_0156_R

衛星インターネットですよ。 えっ マジ? スッゲーしってはいたけど実物見たの初めてだわ。ここのオーナーすばらしいこんなマニアックな装置いれてるなんて。この界隈の山はdocomoすらはいらないような場所に、宿のお客さんは普通にWIFIできるんですよ。すごいですね。

まぁ、あれですよ 人里離れた超山奥や、山のてっぺんなどで、携帯使うには、スラーヤや、イリジウムの衛星電話使うように、ここは、IP-STARで双方向衛星インターネット回線を入れているって話でした。

いやはや、今期のオーナーはお客のニーズをよく知ってる人だわ。これは先見の明がありますね。それに、緊急通信にも一役かえるわけで、こういう山の中には絶対必要な施設ですわ。オーナー殿!拍手!

それはさておき、すっかり堪能してF嬢とふもとまで戻り、また北海道の地で再会を約束して帯広を後にした。

このあと、私は身支度整え、次の宿の上富良野、「旅の途中」を目指した。途中狩勝峠というお山でバケツひっくり返した豪雨に見舞われ、峠でしばし足止めを食らいました。この週はとにかくお盆では珍しいほど、東北DSC_0162_R北海道は雨続きで、急にバケツひっくり返す雨でいささか移動がおっくうになります。なぜならば、暑いのに合羽を着たり脱いだりしなければならず、超めんどくさ。でした。雨の合間見て、狩勝をおりたら、そこは、南富良野。さしかかると、急激に天候は回復して、こんどはジリジリと暑くなりまして、合羽を脱いでしばし道の駅で自然乾燥いやーめまぐるしくかわる天候に少々お疲れ気味。

だんだん面倒になってきたので、宿に直行することにした。南富良野から、中富良野に入り、宿にむかうものの、次の日雨がふらないともかぎらないので、先に、DSC_0163_R富良野のファーム冨田で製油や石鹸を買い込んだ(お土産)そのあと、上富良野の宿に到着。いやー短い距離だったものの、天候に翻弄され意外とお疲れ気味でしたわ。

宿ではトラクターがお出迎え。フムフム俺に乗ってほしいのだな。わかったわかった。ということでスタンディングフォームで記念撮影DSC_0164_R

すっかり

つかれきりこの日はそのあとは動きませんでした。普通の宿に泊まり来た旅人としておしゃべりなどしてすごしました。もちろん夜の晩酌や DSC_0167_R、談義も楽しく過ごせた。前宿の地獄絵とはうってかわってこちらは華やかで雲泥の差ですね。やっぱ人気宿は気持ちがいいね!

久々の

宿主との談話楽しかったぁ。

day5に続く

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